生理中に経血の漏れやナプキンのずれなどが気になり、勉強や仕事に集中できないと悩んだ経験はありませんか。
ブルーデイとも呼ばれる生理期間を快適に過ごすためには、ナプキンやタンポンの他にもサニタリーショーツもこだわって選んでみましょう。
こちらでは意外と知られていないサニタリーショーツの機能性やメリット、よくある悩みやサニタリーショーツの選び方についてご紹介します。
サニタリーショーツと普通のショーツの違いとは？
サニタリーショーツとは、女性特有である生理時の不快感や心配を軽減するために工夫が施されたショーツのことをいいます。
では、具体的にサニタリーショーツは普通のショーツと比べてどのような点が優れているのでしょうか。サニタリーショーツの特徴を知って、憂鬱な生理期間を快適に過ごすためのヒントを見つけましょう。
形状の特徴
サニタリーショーツは、ナプキンがスッキリと収まるようにマチの部分が二重構造になっているショーツがあります。これらは羽根つきナプキンの羽根をマチの内側にしまうことができるため、飛び出したナプキンの端で肌を傷つけたり、ナプキンがずれたりする心配が少なくなります。
また、サニタリーショーツはヒップにしっかりとフィットする形状であることも特徴です。日常生活での動きによりナプキンのずれやよれを防ぐため、経血が漏れにくくなります。
機能性について
多くのサニタリーショーツは、生理中の敏感肌にも優しい設計になっています。抗菌や防水、防臭素材に加えて、ショーツに縫製が少ないものや洗濯タグが肌に直接触れない工夫がされているものを選ぶことで、肌への負担が軽減できます。
その他にもサニタリーショーツによっては次のようなさまざまな機能性が備わっています。
・身体の冷えを予防する「温活」に効果的な吸湿発熱性素材を使用しているもの
・ストレッチ素材を使用しているもの
・ウエスト部分のゴムが肌へ直接当たらない工夫がされているもの
・前ウエストにゴムを使用せず締め付けを和らげているもの
このようにショーツに備わる工夫や機能性を知っておくことで、日頃感じている不快感や悩みに合わせて最適なサニタリーショーツを選ぶことができます。
サニタリーショーツのメリット＆よくある悩み
普通のショーツに比べてサニタリーショーツには生理中にうれしい機能が多く備わっています。しかし中には生理中であっても普通のショーツで過ごす人もいますよね。
生理中でもサニタリーショーツを使用しないのにはどのような理由があるのでしょうか。
こちらではサニタリーショーツのメリットと、サニタリーショーツを選ばない理由について見てみましょう。
メリット① 漏れにくくて安心
サニタリーショーツはマチ部分に防水布が使われているため、汚れてしまった場合でも洋服に染み出しにくくなっています。またヒップをしっかりと包みボディラインにフィットする設計になっているため、ナプキンがずれたりよれたりするのを防いでくれます。
普通のショーツに比べてナプキンの動きを固定できるため、長時間横になり寝返りを打つ夜間に着用すれば、パジャマやベッドが汚れる心配を減らせます。
メリット② お手入れが楽！
サニタリーショーツは汚れてしまった際でも、いつもの洗濯と同じようにお手入れができます。
普通のショーツだとシミになって取れなかったり、漂白剤を使ってつけ置きしたりと、特別なお手入れが必要になりますよね。
サニタリーショーツはマチの部分が防水布で作られています。防水布は汚れが落ちやすい素材であるため、普通のショーツほどこすり洗いやつけ置きの必要がなく、楽にお手入れできるのがポイントです。
悩み① おしゃれなデザインが少ない
サニタリーショーツが選ばれない理由のひとつに「地味なデザインのものが多い」といったことが挙げられています。
サニタリーショーツは生理用品として単体で売られていることが多いため、ブラジャーと合わせたコーディネートができなかったり、好みの生地やカラーの選択肢が少なかったりするのです。
生理中は体調が優れず、不安定な気分が続くことも多いでしょう。そんな中で好みではない下着を着るのが億劫だと感じてしまい、いつもと同じ普通のショーツを選んでしまうことは納得できますよね。
悩み② 肌に合わない
サニタリーショーツの中にはナプキンのずれを防ぐために締め付け感がきつく、穿き心地が悪いと感じてしまう製品も存在します。また化学繊維が使われているショーツは、生理中の敏感な肌に着用した場合、湿しんやかゆみといった肌トラブルを引き起こす可能性があります。
生理中は体調の変化や経血漏れの心配など多くのことに気を使わなければなりません。そのため肌に合わず着心地の悪いサニタリーショーツを穿くよりも、着用し慣れた普通のショーツを使い続けてしまう方は多いようです。
サニタリーショーツの種類と選び方
サニタリーショーツはどれも同じに思われるかもしれません。しかし実際には機能性やデザイン、素材などさまざまな種類の製品を見つけることができます。
体調や肌の状態などに合わせて自分にあったものが選べるように、どのような種類のサニタリーショーツがあるのかや、選び方のポイントを知っておきましょう。
量が多いときはナイトタイプ
生理に合わせてナプキンを変えるように、着用するサニタリーショーツも変えてみましょう。ナイトタイプのサニタリーショーツは寝ている間のナプキンのよれを防止する設計になっているのが特徴です。
ヒップ部分にしっかり着圧をかけるサニタリーショーツは、サイズの大きな夜用ナプキンでもしっかりと固定します。またナイトタイプのサニタリーショーツは、つたい漏れに対応できるように防水布が長めに設計されています。
広い範囲で漏れを防止できるため、多い日の夜でも安心です。
もちろん日中用としても使えるため、外出する日や試験や仕事などでこまめにトイレにいけないシーンなどにも活躍します。
レース素材を選べばおしゃれに
ブルーデイでもおしゃれに過ごしたいという方には、ブラジャーと合わせて着用できるレース素材のサニタリーショーツはいかがでしょうか。豊富なカラーバリエーションがありデザイン性と機能性の両方を備えたサニタリーショーツであれば、旅行先やお出かけの日でも楽しくファッションを楽しめるでしょう。
このようなおしゃれなサニタリーショーツにも、必要な機能性はしっかりと詰め込まれています。マチ部分に防水布が設置されていたり、ナプキンの羽根がしまえたりする機能の他にも、ヒップ部分にギャザーがありフィット感を高めたものなども見つけることができます。
また、生理中は肌が敏感になることもあるでしょう。レース素材特有のチクチク感が肌にストレスを与えないように、ショーツの内側にパワーネットなどが合わさった優しい設計のものを選ぶと安心です。
優しい肌当たりの仕様・素材を選ぶ
生理中は女性ホルモンの影響で、肌がいつもより敏感になっています。そのためサニタリーショーツを選ぶ際には、肌当たりのいい仕様や素材のものを選ぶようにしましょう。
サニタリーショーツによっては、洗濯タグが防水布のポケット部分に縫い付けられていたり、生地に直接印刷されていたりします。このような仕様であれば、タグの端で皮膚が擦れる心配がなく快適に過ごせます。
また肌当たりに優しい素材を選ぶには、コットン素材のものがおすすめです。吸水性や通気性に優れているコットン素材は、生理中に発生しやすい蒸れを軽減させます。
化学繊維によって肌が荒れやすい方や蒸れでかぶれやすい方は、コットン素材の製品を選ぶことで肌への負担軽減が期待できます。
吸水サニタリーショーツは機能性抜群
サニタリーショーツの中には、ナプキンを使用しなくてもショーツが直接水分を吸収してくれる「吸水ショーツ」というものもあります。
吸水ショーツは、クロッチ（股）部分に吸水シートや防水シートなどの素材が重ね合わせてあります。吸水ショーツの併用でトイレに行く頻度やナプキンやタンポンの使用量を減らせます。
洗うことで繰り返し使える吸水ショーツは、サステナブルな下着としても近年注目を集めています。
また吸水ショーツは、生理前の備えとしての着用もおすすめです。「もうすぐ生理が始まるな」という日でも吸水ショーツを穿いておけば、スタイルを気にせずにお気に入りのファッションが楽しめます。
生理用の吸水ショーツにデメリットはある？メリットだけじゃない注意点を知っておこう
【まとめ】サニタリーショーツは生理期間中も気持ちよく過ごすための女性の味方！
サニタリーショーツには生理時に感じる不安や不快感を軽減するために、さまざまな工夫がされています。
防水機能やナプキンのずれやよれを防止するといった機能以外にも、おしゃれなレース素材や豊富なカラーを取りそろえているサニタリーショーツもあります。
またサニタリーショーツは、簡単にお手入れができるのも特徴です。汚れを気にせずお気に入りのショーツを長く愛用できるため、手間がかからずコスパもいいと言えるでしょう。
サニタリーショーツの素材や機能性、デザイン性にこだわりお気に入りの1枚を見つければ、憂鬱な生理期間も楽しく快適に過ごせるようになりますよ。
